お知らせ

2012年2月16日
東ソー日向株式会社
 
化学合成法マンガン酸化物の製造設備を新設
〜EV車などのリチウムイオン二次電池正極材原料に適したマンガン酸化物を新規に事業化〜
 
 東ソー日向はこの度、現工場(宮崎県日向市)の敷地内に化学合成法マンガン酸化物(Chemical Manganese Oxide)製造設備を新設することを決定し、宮崎県の立地企業として認定を受けることになりました。年産5千トンとなる製造設備の建設を本年4月に着工、2013年3月の完工を予定しております。投資金額は約30〜40億円で、本件は経済産業省の国内立地推進事業費補助金の交付先として採択が決定しております。これにより東ソーグループのマンガン酸化物生産能力は、ギリシャに立地するトーソー・ヘラスと合わせ年産6万4千トンとなります。今後のマンガン酸化物需要の拡大に応じて、次期生産能力の増強も検討しており、世界トップメーカーとしてこれまで同様その地位を維持していきます。
 
 これまで東ソー日向、トーソー・ヘラスにて製造を行ってきた電解二酸化マンガン(EMD)は、ハイエンドのアルカリ乾電池の正極材原料として主に使用されていましたが、マンガン酸化物は昨今の電気自動車(EV車)の上市やその生産台数の増加に伴い、マンガン酸リチウム(LMO)系および3元系のEV車用リチウムイオン二次電池の正極材原料として、今後も需要が益々拡大する見込みです。
 
 この度、東ソーにて開発した化学合成法マンガン酸化物の製造技術は、安全性と高出力が要求されるEV車用リチウムイオン二次電池などの正極材原料に適し、従来のEMDの製造に用いた電解槽や粉砕機を必要とせず、化学合成法によってマンガン酸化物粒子そのものの合成や粒子径の制御ができることから、EMDに比べ高純度で均一した粒子径が得られ、不純物の混入が極めて少ないマンガン酸化物の製造が可能です。
 東ソー日向は東ソーよりこの製造技術の使用許諾を受け、化学合成法マンガン酸化物を製造、既存のEMDと併せ、正極材メーカーに提供していく予定です。
 
以上
 

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